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螺旋の上のカタツムリ

tokinoyaka.exblog.jp

この世のあることないこと、自由気ままに

カルチェラタンの雪、愛を探求する・・

カルチェラタンの雪、

歌というより映像。

こんなに情景が浮かぶ歌は他に知らない

リクエストNo1の歌、というのもうなずけます

カルチェラタンの雪、愛を探求する・・_f0253169_00312847.jpg
布施明50周年記念アルバムより


今回はツッコミというよりは愛についての探求・・

重たいんですよね、ずしっと。

ゆえに人間の“愛の根源”を深く旅せざるをえない・・

タロットで言えば、暗い書庫で最後の真理を求めて探求する“隠者”

あくまで私個人の感じたことなのでそのおつもりで読んでくださいね

カルチェラタンの雪、愛を探求する・・_f0253169_00312474.jpg

歌の冒頭は

「悪かった もう泣かせたりしない」

カルチェラタンの彼は自分が悪かったと自覚している

そして、愛には突然の別れが来ることも

ほんと別れは突然にやってきますから

「どんな愛にも証はなく

 さよならは突然にくると

 僕だって知っている」


それなのに彼女を泣かしてしまう

それは愛が強すぎるから



愛が深まると

どんなに言葉を積んでもましてや肌をいくら重ねても

この思いを伝えきることはできない

ひとつになれることはない、

もどかしくて

ひとつになれない哀しみが二人を襲う

その切なさが何かをきっかけに思わず暴発してしまう


男は、愛する女をなぜ傷つけるようなことをするんだと泣き

女はなぜ愛する男にこんなに傷つけられるのだろうと泣く

だから、彼が迎えにきて幸せなはずなのに

歌は失恋の歌のように哀しい

なぜか心は哀しみが消えない

傷つけた痛みと傷ついた痛みが絡み合う


愛が深すぎるとなぜにこうも哀しい・・


この二人はかつて一つの魂がふたつに割れ

長い時をかけて出会ったのかもしれない

でも二つに分かれたものはかつてのように

きれいな“ひとつ”にはなれない

合わせた隙間から哀しみがにじみこんでくる


だから

「カルチェラタンの哀しい灯りが凍り付かないうちに」

家に帰り愛を伝えたい、ちゃんと謝りたい

哀しい灯り(痛み)が刻まれないうちに・・

カルチェラタンの雪、愛を探求する・・_f0253169_00313163.jpg
作詞 門谷憲二・作曲 岡本一生


マーマレード君は向き合うのが怖い

カルチェラタン君は向き合いすぎて

愛の真実を知ってしまった(意味深)


凄い歌詞ですよね

この歌詞と布施明の歌が醸し出す唯一無二の名曲

まさしく長期熟成に耐えうるワインのようです


布施さんも作詞家さんも

愛は捕まえることができないとわかっていらっしゃる?

だからこんなに素敵な歌ができたと思いたい


そしてこの深く愛し合っているふたりに

非業の別れがおとずれたとき

“慟哭”になる・・・


次回はこれもまた大好きな歌

”慟哭“について書きたいと思います


人間なんて誰もが魂が分離して出会い、

元のようにひとつにはなれない痛みに

一喜一憂しているのかもしれない

家族友人であればそんなものよ、で解決できても

男と女ではそうはいかない💦


だからこそ“恋せよ乙女”なんですよね

切なさを取ったら恋愛なんて成り立ちませんから

切なさを経験しないと人生面白くないから

恋愛がないと芸術も生まれませんから

と落としたところで終わります

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by tokinoyakata | 2022-10-30 00:51 | 布施明に魅せられて

by ウズメ