高千穂峡を不思議な老婆と旅した話
5月の連休にバスツアーで高千穂峡めぐり
個人的にゆっくり行くための下調べとしてツアーにしたが
うん、ここは個人で時間をゆっくりかけていくのがふさわしい場所だった
でも、バスツアーならではの面白くて不思議な老婆と同行することに。
誰もがびっくりする。
90度に曲がった腰の老婆さまが一人で参加。
急こう配の山道を歩く老婆さまに、誰もが信じられず、
行きかう人皆が驚きで凝視している。
最初は、気遣って
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です!」
足腰の不自由な老人に下手に手を貸すと返って危険なことは判っていたので
付かず離れずで後ろを追っていたが、この方、大丈夫だと直感が働いた
多くの人が大丈夫ですか?
その老婆さま 「大丈夫!」
足元を見ればしっかりとした足取り。
私も真似てみた、腰を90度にまげて歩くと結構しっかりと歩ける
これは、意外な発見だ!
最初はサントリープレミアム工場見学、試飲つき。
呑めないのが残念、一口だけ娘からいただく(^^)
高千穂峡ではあの長い下り階段を黙々と降りてくる老婆さま。
雨靴にビニールのナップサック姿。
ふと、階段の手すりにかけてあった落し物のシャツを目にした彼女は
おもむろにそれを手に取り、広げて品定め。
お気に召したか、あれよあれよという間にナップサックに仕舞い込んだ
ばあちゃん、やるねぇ(^^)/
次は高千穂神社、天安原神社。
高千穂神社だったと思うが夫婦杉の周りをカップルで手をつなぎ、
三度回ればご利益があると書かれた案内板が。
娘は案内もよく読まずに相手もいないのに一人で一回廻っただけ(ーー゛)。
そこへ、遅れてやってきたおばあちゃん、
つかつかと案内も読まずに夫婦杉の周りを速やかに3度回るではないか(>_<)
この御仁はツアーのプロと見た。
そういえば、昼食時もつかつかと食堂へやってきて
「一人参加の席はどこですか?」とよく通る声で聞いていたっけ。
天安河原
神々が大評議をしたと言われる河原
その場になぜ、願い事や供養の石が積まれるのか私には理解しがたい。
人は神にはなれない。
神神の評議の場が、あの石積みでなにかしら人の哀しみ、
欲などがはびこっている感じがする。
神聖な場所を台無しにしているように感じるのは私のあまのじゃく?
この場の写真を撮るのはお預けにして
河原の入り口だけ
もちろん、あの老婆様は遅れること15分、完歩なさいました<(_ _)>
お顔のほどはよく判らなかったが、見かけの割に
声もしっかり響き、どことなく品がよろしかった。
by tokinoyakata
| 2014-06-26 10:20
| 旅